元夫から事情聴取 御殿場市の遺棄事件で捜査本部 静岡

　５日午前、静岡県御殿場市萩原の空き家の物置から遺体で発見された伊豆の国市中、職業不詳、久松紘子さん（２６）は、空き家の元住人で詐欺罪で起訴されている男（４３）と結婚したが、短期間で離婚し、その後、行方不明になっていた。県警捜査本部は男が事件に何らかの関係があるとみて事情を聴いている。

　久松さんの遺体が発見されたのは木造２階建て住宅に隣接する物置小屋。住宅は平成１２年に男が新築し、久松さんの前の妻とみられる女性、子供３人と暮らしていた。

　「家族でバーベキューをよくやっていた。楽しそうな家族だったよ」。隣家の男性（４５）は当時の一家の様子をこう振り返る。

　だが、男は昨年６月、この女性と離婚し、この住宅を出た。女性はその後も子供と留まった。遺体発見時、家は差し押さえ物件として競売にかけられ、女性は４月２５日に転出していた。

　一方、遺体で発見された久松さんは「いつもにこにこあいさつする明るい子だった」（久松さんの実家近くに住む男性）と、朗らかな女性だったという。

　男は女性と離婚してから数カ月後に久松さんと再婚し、昨年１１月に清水町久米田のマンションに引っ越して久松さんの実子とみられる娘２人と生活を始めた。

　「家族４人で外出する姿をよく見かけた」と近隣住人は振り返った。だが、結婚生活は数カ月で破綻（はたん）し、今年２月に家族は離散した。

　男は３月５日に沼津市の女性（６７）から現金９０万円だまし取り詐欺容疑で４月１２日に沼津署に逮捕された。

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト